気を付けていたつもりでも、何らかのトラブルが起きてしまうことはあります。以下のような症状があるときは、早めに受診しましょう。
出血・腹痛
 妊娠の全期間を通して、膣から出血した お腹が痛いというときは、急いで受診する必要があります。
鮮血(鮮やかな色の血)の時はもちろんですが、茶褐色の出血でも受診した方が安心です。
腹痛は普段のお腹の張りとは違う痛みがあるとき、横になって休んでも張りや痛みが治まらないときは受診しましょう。
 出血や腹痛の原因としては、妊娠初期では流産や子宮外妊娠、中期以降なら前置胎盤、早産、子宮破裂などの可能性があります。
切迫早産による症状
 妊娠22週から36週までのお産を早産といいます。
 過度の精神的・身体的ストレスや、妊娠中の病気(妊娠高血圧症候群や感染症など)、胎児の異常などの原因から、お腹の張りがいつもより多くなったり、痛みを伴ったり、休んでいても周期的に強くなったりと早産の兆候が。
 安静や治療により、妊娠の状態を保つことのできる状態を切迫早産といいます。
妊娠高血圧症候群
 妊娠20週以降から分娩後12週までに高血圧やそれに伴うたんぱく尿がみられる場合を妊娠高血圧症候群といいます。
 重症になると胎盤の機能が低下し、胎児の発育に影響を及ぼし胎児死亡を招きます。
 大切なのは、妊婦健診をきちんと受けること、ストレスをさけ規則正しい生活を心がけることです。頭痛や目がチカチカするときは急激な悪化のサインなので受診をしましょう。